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池づくりの後で採水し検鏡しました 

上の池の用水路を調べました。

池づくりは疲れたけど面白かったですね。
少しづつでも形が出来てくると先が楽しみです。
帰り際に新池のフェンス切れ目で藪を降りて採水しました。
いつものミズムシ・ヤゴの他に見つけた水棲生物を見て下さい。


ケンミジンコ お尻に卵をぶら下げています。
今回はタマミジンコは見当たらず、ケンミジンコが主体でした。
赤いのが眼で1個しかありません。
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名前は不詳ですが甲虫のようでもあり・・・
翌日に写真を撮る時は死んでいましたのでゴミ粕が付着しています。
赤いのが眼で2個あり、口部はクモやヤドカリに似ています。
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お腹の側は平らですがお尻に突起が見えます
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プラナリアです。半分に切ると2匹になるほど再生能力があるそうです。
頭は鞍馬天狗みたいで、目が2個あり、薄板状で円滑な動きをします。
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ウズムシかも知れませんが不明です。
こいつはお尻を底に吸着し、頭を伸ばし、尺取り虫の様に進みます。
細い方が頭でよく見ると小さい黒い眼があり、お尻はどっしりしています。
縮むとミミズ様の襞が現れます。
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# by higashiura-satoy | 2009-10-06 11:04 | 生物相

草刈りをし、水辺を造りました。

2009年10月4日(日)

先週に続き、みんなで草刈りをしました。
今回は、これまでの手刈りや、刈払機のほか、初めてトラクターも使いました。
トラクターは、神谷さんの家から自走して来ましたので40分ほどかかったようです。 ご苦労様でした。
先週の玉ちゃんたちのプチ池(三日月湖)に続いて、みんなで、ちょっとした水辺も造りました。


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↑ トラクターで草を刈る神谷明彦さんです。


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↑ 尚代さんです。


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↑ 秋とはいえ、日差しが照りつける中での草刈りは、結構大変です。 休み休み作業をしました。
手前は、しょうたろう君が見つけてくれたマユタテアカネの成熟♂です。

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↑ お昼のお弁当を食べた後、田んぼのほうへ行ってみました。
(仮)自然環境学習の森内では、二軒の農家の方が田んぼをやっています。
北側は、既に刈り取られてハザ干しされていました。
南側は、今から刈るとのことで、準備中でした。


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↑ 所々に、アキアカネがいました。 写真は成熟した♀です。

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↑ 午後からは、草刈りを程ほどで切り上げ、みんなで水辺(トンボ池?)造りをしました。
作業はすべて手作業です。
子どもたちも、畦の踏み固めなどを手伝いました。
来年の春になったら、オタマジャクシも見られそうです。

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↑ 通水式を終えて、満足顔の子どもたちです。
左からこうえつ君、かなちゃん、とくこちゃん、しゅんたろう君です。
池は完成ではありませんが、トンボが産卵に来るようにと、とりあえず水を入れたのです。
近いうちに、もう少し広げたりします。
来年の春までに、いくつか造る予定です。


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↑ 満水を待ちきれず、水の中に入って遊ぶ子どもたちです。
子どもたちは、泥など気にしません。 と言うよりも、ひんやりとした泥の感触を楽しんでいるようです。 

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↑ セイタカアワダチソウの枯れた茎の先では、アキアカネも子どもたちの様子を見ています。
きっと、産卵に来てくれると思います。

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↑ 子どもたちにとっては、素適な泥の露天風呂なのでしょうか。寛ぐ子どもたちです。
池の名前をどうするか子どもたちに聞いたら、
「カエルの池」 「三日月池」 「タコの池」などいろいろ出て来ました。
中には、 「三日月池(カエルの池)にしたら…」との大人顔負けの折衷案も出て来ました。
みんなの思いもあるようですし、形も変わっていきますので、すぐに決めてしまわないで様子を見たいと思います。
いずれにせよ、みんなで作った水辺第一号です。

昨日観察出来たトンボは、写真のトンボ以外に、ウスバキトンボ、オニヤンマ、カトリヤンマがいました。
他には、イシガメの子どもを3匹見つけ、子どもたちが遊んでいましたが、帰るときに、元いた付近に放しました。


(やまね)



   この指とまれ!

一緒に水辺を造り、かつての里山のように維持管理してみませんか!
トンボやカエルなどの生きものや、自然の好きな方、子どもと一緒に遊びたい方には、楽しく、夢が一杯ですよ。
やってみようと言う方は、東浦町役場の公園緑地課まで。(電話:0562-83-3111 内線261、263)
# by higashiura-satoy | 2009-10-05 05:58 | 水辺部会

●10月4日(日) 9時から(15時頃まで) (仮称)自然環境学習の森で、水辺の草刈りをします。

 水の湧いている所や、水の流れ、水のたまっている所を確認し、少しでも良い水辺を再生させるためと、
水辺にかぶさっている草などを取り除き、トンボの産卵できる環境をつくります。
トンボは、上空を飛んでいて、きらりと水面が光ることで水辺と判断し降りてきます。
ですから、水辺の一部が空から見えることが大切なのです。

 今回は、できるだけ広範囲に草を刈って、散策ルートや湿地など水辺整備の将来プランを頭の中でイメージできるようになればと思っています。

 できれば刈払機を使える方 20人位と、刈った草や潅木を整理する方 10人位のボランティアさんを募集します。とても広いですから、大勢こられる分には問題ありません。
刈払機を使ったことのない方で、希望される方には、メンバーが丁寧にご指導します。

                記

 ◆日時 10月4日(日) 現地 9:00~15:00 (予定)
      …雨がひどくなったら打ち切ります。
  
 ◆集合      ①現地 「東浦(仮称)自然環境学習の森」…ゲートは9:00には開けます。
      または ②東浦町役場正面駐車場に 8:50集合。
      
 ◆準備するもの、仕度など
       ある方は刈払機、ノコギリ、帽子(ヘルメットならなおいい。)、ある方は保護メガネ、
       長袖、長ズボン、タオル、
       お弁当、飲み水(1.5~2リッター)、雨になりそうならカッパも。

 ◆その他
       ①長いこと田んぼを休んでいますので、ブッシュがひどい所もあります。
       ②これまでの作業の様子はこのブログ内をご覧ください。
       ③雨などで早く終わったようなときは、於大公園の「このはな館」に移動し、
         水辺のことなどを語り合ったり、おしゃべりをしましょう。

 ◆問合せ   水辺グループ 神谷…0562-83-3263 まで。
# by higashiura-satoy | 2009-09-26 14:25 | 作業計画と報告

池の様子

                      池の中の竹を片付けました。

                         今回、掻い掘り(池干し)をした池は、学習の森の入口にある新池ではなく、奥(南西)の
                        林の中にある池です。
                        長い間放置されていたため、周囲には竹が繁茂し、池の中にも、たくさんの朽ちた竹などが
                        ありましたので、みなさんと清掃をしました。

                        ↓  清掃前
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                        ↓  清掃後
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                        ただ、ヘドロの堆積量が思っていたよりも多く、危険で近づくことが出来ないため、
                        一部は、乾燥を待って、ヘドロと共に、片付ける予定です。

                                                                 (撮影 役場)
# by higashiura-satoy | 2009-09-04 13:07 | 行事案内と報告

掻い掘り(かいぼり)報告

                   平成21年8月29日(土) 当日は、8時頃から段取りに入り、掻い掘りは、午前10時から始まりました。
                  参加者は、一般から14家族34人(大人14人、子供20人)、炭焼き会、役場の方々、水辺グループとその家族でした。

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                        ↑  掻い掘り開始前、注意事項などをお話ししました。
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                        ↑  奥では、ヘドロの深さをチェックしています。 
                   沈まないように、足場板を敷きながらの作業でしたが、この後、バランスを崩し、全身ドロだらけになりました。
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                                  みなさん、足場板から踏み外さないよう、そおっと池に入っています。
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                                  数日前から役場の方々が、水抜きをしてくださいました。
                          最初は大きなポンプで、少なくなったところで、写真ぐらいの小さなポンプで抜きます。
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                                  ↑  大き目のフナを捕まえて、子どもたちはご機嫌です。              
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                           ↑  ヘドロが深いため、足場板以外は近づけないので、順番を待って捕りました。
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                                ↑  ヘドロに足を捕られてしまい、ミジンコさんが助けに行きました。
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                                ↑  コイをゲットし、にんまりです。 今晩のおかずになるのでしょうか。
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                                    ↑  大人も子どもも、みなさん、真剣でした。  
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                            ↑  11:20から、堤体下の広場で、捕まえた生物などをみんなで確認しました。
                         コイ、マブナ、ゲンゴロウブナ、アメリカザリガニなどが捕れました。
                         他に見かけた水生の生きものは、シオカラトンボ、コシアキトンボ、ショウジョウトンボ、
                         オニヤンマ、ギンヤンマ、ウスバキトンボ、イシガメ、マツモムシ、ミジンコなどでした。
                         池と、周囲の自然環境がよくなってくれば、たくさんの生きものが戻って来ると思います。
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                                ↑  長い竹を使って魚をぼい込もうとしていますが…。
                            

                                                        (写真は下玉利さんです。)

                     〔ご参考〕
                       池干しは、なぜするの?

                         地域によっては、掻い掘りとか、池ざらえ、ぽん突くなどと言われる池干しですが、
                        その歴史は古く、縄文時代の頃より、行なわれていたようです。
                        最初の頃の目的は、増えたり大きくなった魚介類を捕獲し、水の神へ献上し、人間も
                        食していたとのことです。 (収穫への感謝と祀り)
                         ため池は、田んぼなどの水の確保のために造られたものですので、たいていの場合、
                        田んぼのある地区よりも上手(上流域)にありました。
                        ため池の恩恵を受けている下流の人たちは、刈り入れが済むと池を干し、大きくなった
                        り増えた魚介類を捕り、支配層へ収めると共に、上流の村落の人たちへ、お礼として
                        差し上げ、あまったものを自分たちで分け合っていました。
                        このことは、平安や奈良時代などの複数の古文書に記碌として残っています。
                        それらによれば、上流域の人も一緒に魚などを捕ったとありますので、コミュニティの
                        役割も果たしていたようです。
                         なお、お礼としては、池で捕れた魚介類だけでなく、おコメなども献上したと記録に
                        あります。
                         二番目の目的は、池の漏水や、欠損箇所などの点検と補修です。
                         三番目は、底に溜ったヘドロを肥料として使うようになりました。
                        これは、江戸時代頃から盛んになったようで、売買されていたとの記録があります。
                         他には、近年になると、ヘドロを天日で晒す効果が判ってきて、水質維持のためや、
                        魚つかみなどのレクリェーション、ブラックバスなどの有害生物の駆除目的などのため
                        池干しが行なわれます。
                         かつては、どこの池も、1~2年に一度は池干しをしていたのですが、人手不足など
                        で放置され、どの池もヘドロが堆積し、水質悪化が進んでいます。
                         今回参加された方は気づかれたと思いますが、ヘドロが溜ると、ため池で足が取られ
                        ますので、浅いと思ってうっかり入ったりしますと、脱出が困難になり、大変危険です。
                         昔の人たちがして来たように、ため池も年に一度は池干しをし、適度な間引きと撹乱
                        をするほうが、限られた空間での生態系のバランスが取れ、結果として多様な生物が
                        生息出来、人間にも、自然にも、良い結果が得られることが明らかになっています。

                       有害生物とは?

                        最近、外来種駆除のため、池干しをしたとのニュースを目にすることが多くなりました。
                       ほとんどの方は、外来種=外国から持ち込まれた良くない生物と理解している場合が
                       多いのですが、良くない生物とは、外国から来たものだけとは限りません。
                        良くない生物とは、長い間に渡って生態系のバランスが取れていた空間の、バランス
                       を崩す生物
を言います。
                       別ないい方では、それまでの生きものを駆逐してしまう生物です。
                        ため池などの限られた空間では、数が増え過ぎても生態系のバランスは崩れ、種の
                       減少が起きます。
                        最近は、ため池の魚を食べなくなりました。結果、コイなども、その数を増やし、大きく
                       なりますので、大食漢で悪食のコイは、ブラックバスなどよりも、生きものだけに限らず、
                       他の水生生物にダメージを与えてしまいますので、間引きなどが必要になるのです。
                        日本人にとってコイは馴染みの深い魚で、歴史も文化もあるのですが、
                       「世界の有害生物ワースト100」のリスト生物であることも知っていることが大切です。
                       良かれと思って、植物や生きものを安易に持ち込まないことが求められています。

                                                                  (やまね記)


        
# by higashiura-satoy | 2009-09-04 12:33 | 行事案内と報告